婚約者を捨てて浮気相手と付き合うようになるまでEpisode5(逃亡編)

前回までのあらすじ

 

結婚する予定だった彼氏がいるにも関わらず、勤務先の箱根のホテルで知り合ったスタッフと浮気をしていました。

次第に深みにはまるのが怖くて、彼氏からも浮気相手からも逃げたくなった。

悩んだ挙句、

「距離置こう」

電話でそう彼氏に伝えました。
彼氏の絶望したような声を聞いたのは初めて。

「待ってるから、必ず連絡ちょうだい」

浮気してる私が悩んだり心痛める資格はないって分かってる。

一時の思いで舞い上がっているだけかもしれない恋を選んで、将来を約束した彼氏と別れる勇気は、まだなかった。

 

 

 

告白

 

会ったらダメなのは分かってるくせに、ホテルマンの彼から連絡が来るのは嬉しいし、会いたくなってしまう。

「彼氏とは距離置いたの?」

「まぁ、そうですね。おかげで少し楽になったかも。」

彼の家に向かう道中。
車内で、初めて決定的なことを言われた。

「俺のせいで彼氏とこんな風になっといて、こんな事言うのも変なんだけど…
俺は本気で君に気持ち入ってるよ。
もし良かったら、付き合えないかな?」

今まで、「彼氏がいるけど君が気になってる」と言われたことはあっても、ハッキリとした告白はされたことがなかった。

本当はここで「はい!」と言えば、全てが解決するんだろうけど何故か怖かった。

「保留にさせてもらっていいですか?」

「そっか…」

「何ていうか、彼氏と将来のことを色々決めすぎていて、このまま別れたら何も残らなくなっちゃう気がするんです。なんか、バカみたいだけど」

私も彼に好意を持っている素振りをといて、告白してくれたのに。
こんな状況で彼に彼氏のことを話すのはどうかしてる。こんな事言ったら気を遣わせるだけなのに。

「いいよ、みあちゃんの気持ちの整理が先だから」

 

友達との電話

 

「おつー。みあちゃん久しぶりー。最近〇〇さんとはどうよ?」

彼女は私の昔の仕事仲間で、彼氏のこともよく知っている。

彼女に全て話し、「この環境から離れてリフレッシュしたい」と言うと「じゃあ広島おいでよ」と誘ってくれた。

急に休みをとってシフトを空けるのもどうかと思ったが、一刻も早く箱根から離れたかった。

次のシフトの希望休の提出は締め切っていたが、店長は仕事が遅いので(失礼)、まだシフトは作成されていないだろう。
翌日店長に申し出ればまだ間に合うかもしれない。

「決めた。広島行くわ!」

現実逃避の旅行がどれだけ虚しいものか十分分かっている。
これまでバックパッカーとして散々国内外ブラブラしてきたくせに、結局また繰り返してしまっているではないか、という迷いもありました。

でも今回は「友達に会ってリフレッシュする」という名目がある。

海外周遊から帰ってきてからすぐ箱根で働き始めたので、女友達とゆっくり話をする時間もなかった。

久々の女子だけの時間。
男抜きの貴重な時間。

私が欲しかったのはこれかもしれない!と胸を高鳴らせていた。

 

広島での手相占い

 

箱根からの距離が離れるにつれて、気持ちも軽くなっていきました。

到着した日に友達が「オススメの占い師さんがいる」と手相占いに連れていってくれました。

「え?占い?」
変な壺でも売られるという変なイメージしかなかったので、初めは心配していたが、どうやら評判のいい占い師らしい。

狭いアパートの1室で1人ずつ順番に手相を見てもらいます。

「これはすごいなぁ」
「え?」
「右脳と左脳が直結してる。みあさん、2人の男性の間で迷ってるとかいいながら、本当はもう答え出てるんじゃない?」

「そうなのかもしれないけど、正解か分からないんです。
彼氏とは2年も付き合った情もあるし、私が浮気しなければ確実に幸せになっていたはずって思うと…。
それに、例のホテルマンの人と付き合っても幸せになれるか分からないし」

「情があるって、それはただの言い訳だよ。今まで直感で行動してきて後悔したことある?
あなたみたいに自分の気持ちに素直なの子は、自分の力で幸せになれるの。

彼氏を振って申し訳ないとか思わなくていいんだよ。恋愛ってそんなもんだもん。開き直っちゃった方が楽になるよ」

この人すごい。
心がスッと軽くなった気がした。

占いって胡散臭いイメージしかないし、全く信じてなかった。
でも占い師ってその人の運命を教えてあげるのではなくて、「占い」という名目で悩んでる人の背中を押すアドバイザーなんだ。

終わったあと、友達と合流。
「占いどうだった?」

「決まった。ちゃんと彼氏と別れるわ」

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ABOUTこの記事をかいた人

1993年タイ生まれ千葉育ちのブロガー、webデザイナー。 バックパッカーとして法政大学法学部在籍中に25ヶ国訪問。 卒業後は大手ディベロッパー企業に就職するが半年で退職し、日本周遊。その後は福島や箱根のホテルで働き再び海外へ(現在32ヶ国)。 20歳の時に50歳からプロポーズされたのを機に自称モテ人生が始まる。 22歳で17歳年上のアラフォー男性と婚約するも、11歳年上の男性に走り婚約解消する。 得意分野は「旅」と「年の差恋愛」。