婚約者を捨てて浮気相手と付き合うようになるまでepisode4(彼氏との距離を置く編)

前回までのあらすじ

 

当時、私は箱根のホテルで勤務していました。

結婚を約束した彼氏とは遠距離恋愛中。

任期満了を控え、地元に戻ったら婚前旅行や親への挨拶もする予定でした。

 

しかし、突然襲ってきた倦怠期。

最悪のタイミングで、自分のことを好きだと言ってくれた勤務先で知り合った男性。

その人の部屋でキスをしたくせに、彼氏の顔が頭の中でチラつく自分。

 

「彼氏は、君のこと大事に思ってるんだろうね。俺も、君のこと考えてるから。

でも、君が箱根を離れたら、きっと俺のことなんて忘れて幸せに暮らすんだろうけど、俺はそれでも構わないから」

 

彼氏もその彼も優しいから余計、罪悪感を感じてしまう。

 

 

 

彼氏へ期待していたこと

「話したいことがあるから、今夜電話しよう」

と、ある日突然、彼氏からLINEが届きました。

 

「今日も仕事で遅いかも。どうしたの?」

「どうしても、話したいんだ。」

 

今は話したくない。

今、彼の声を聞いたら、もっと気持ちが離れてしまう。

 

だけど「わかった。じゃぁ22時くらいになったら、また適当に連絡して」

 

 

その日は仕事どころじゃありませんでした。

相手から「別れよう」って言ってくれたら楽なのに。

どうせ質問責めにされるに決まってる。

どうせ「寂しい」だの「何で連絡してくれないの」だの、彼らしくない女々しい言葉を聞かされるに決まってる。

 

2年間付き合って、喧嘩すらロクにしたことなかった。

私が一方的にイライラしたり怒ったりしたことはあっても、「はいはい」と大人の包容力で包んでくれた。

彼の弱い姿なんて、見たことなかった。

だから、私が容易に想像できてしまうような弱い姿を見たくなかった。

 

彼は彼らしく、いつも通りドンと構えていて欲しかった。

私が浮気していても「仕方ねえなぁ」と許して欲しかった。

急に海外に行くと決めた時のように「お前らしいなぁ。行ってこい」って。

「俺は何年でも待つから。最後に俺のところに戻ってきてくれればいいから」って。

 

 

「大丈夫?顔色悪いけど、なんかあった?」

先輩が気になって話しかけて、相談したかった。

 

 

 

彼氏からの電話

 

時間になり、彼氏から電話が来た。

 

「おう!久しぶり!!」

 

想像していたよりも何十倍も明るい声を聞いて、久々に彼氏の顔をちゃんと思い出しました。

 

「俺ね、分かったんだよ。みあが連絡するの減った理由!

ブログとか書くのに夢中になって、それでついついLINEそっちのけになって忘れちゃうんだよな?

仕方ねぇよ。夜はこれから好きなことしろよ!俺も旅行の準備進めとくし!」

 

胸のつかえが取れたようなスッキリした様子の声を聞いて、すぐに電話を切りたくなった。

違う。

そうじゃない。

 

私が今、ここで浮気してるって言ったら、彼はどういう反応をするだろうか。

 

解放してくれるんだろうか。

 

 

「ごめん。そうじゃない。私、しばらく距離置きたいかも」

 

「は?どういうこと?何で?俺なんかした?他に好きな人できたの?」

「だから!!そうやって質問たくさんされるのが嫌なの!!!

お願いだから、私のペースで解決させてよ!!!」

 

 

「・・・何だよ。せっかくスッキリしたと思って舞い上がった俺がバカみたいだな」

 

「ごめん」

「俺、恋愛でこんなに不安になったの初めてなんだよ。」

「40年も生きてて、それはないでしょ。前の奥さんの間でも色々あったでしょ」

 

「本当だよ。

俺は2年前から何も変わってないのに、急にみあからの連絡が減って原因も分からない。だから尚更心細いんだよ。

たまには俺にも弱音吐かせてくれよ」

「ごめん」

 

「みあ、さっきから謝ってばかりだな」

 

ごめん、とまた口から出てしまいそうになった。

その代わり絞り出したのが

 

「じゃあ、もう、終わりにしようか」

でもなく、もっとズルい言葉だった。

 

「正直、今こうやって、電話しているのも、しんどい。

私たち、今まで近くにいすぎたんだよ。

連絡も、あんな頻繁にするなんて、異常だって周りにも言われたし。

そうなのかなって思ったら、もっと、自分の時間欲しくなった。」

 

泣きそうになりながら、正直に、同時に言葉を選びながら話したつもりだったが、結局は全てごまかしの言葉でしかなかった。

この状況を、白黒ハッキリさせずに、どうにか乗り切ろうとして出した精一杯の言葉だった。

「私たち、連絡取りすぎてたんだよ。だから、ちょっと休憩しよ?

2、3日でいいから。お願い」

 

私は期待していた。

わがままだって分かってるけど、

「俺は何年でも待つから。最後に俺のところに戻ってきてくれればいいから」って言葉を期待していた。

 

だけど、いつもの寛大な態度の彼はいなかった。

 

「必ず2、3日経ったら心境聞かせてくれよ。待ってるからな」

 

 

「うん、ありがと。じゃぁね」

 

 

後悔:不安=5:5

「何やってんだ私は…」

浮気しといてこんな気持ちになるなんて、ますます自分が分からなくなった。

 

何でハッキリ別れることができないんだろう。

そんな時、丁度いいタイミングでLINEをしてきたのは、例の彼だった。

「おつかれー。俺はやっと上がりー。」

仕事が終わる度に連絡してくるなんて、もう付き合ってるみたい。

 

「実は、彼氏と距離を置くことにしました。

って言っても、数日間1人で考える時間ちょうだいって伝えただけなんですけどね。笑」

 

彼氏から離れられる、と思って嬉しいはずなのに、今はこの彼とも距離を置きたくなってしまった。

 

 

 

 

翌日、先輩に「どうしたの?体調大丈夫?」と先日に続いて心配されて、

もう隠すの無理だと思い、全て話すことに。

 

浮気相手の名前はさすがに同じ職場の人なので言えないけど、

こういう経緯で彼氏と距離を置くことになりました、と報告しました。

 

先輩も少し驚いていましたが、

「まぁ、ゆっくり考えなよ。時間はあるんでしょ?」

 

時間はあるかもしれないけど、

ゆっくり考えなきゃいけないくらいのことなら今すぐ逃げてしまいたい。

私が1人で店番している時に隙を見てやってきた例の彼。

「ほい、お疲れさん!」とポンってカウンターに付箋のメッセージを貼って渡してきました。

 

「大丈夫?今日終わった後、話す?無理に誘わないよ」

とクセのある字で書かれていて、「あの人、こんな字書くんだ」と新しい発見に喜ぶと同時に、

優しくすんじゃねぇよ…泣きそうになるわ、と複雑な心境にもなりました。

 

 

彼が責任を感じていたら申し訳ないし、一応報告しなきゃと思い、会うことにしました。
「少し気になって。俺も、あんなこと言って君のこと迷わせちゃったよね。ごめん」

 

「気にしないでくださいよー。まぁ何とかなりますから。」

2人から逃げたい。

彼氏からも、この人からも。

でも、好きな男の前で楽しそうに振る舞うのは私の特技だから、尚更深みにハマるんだよね。

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ABOUTこの記事をかいた人

1993年タイ生まれ千葉育ちのブロガー、webデザイナー。 バックパッカーとして法政大学法学部在籍中に25ヶ国訪問。 卒業後は大手ディベロッパー企業に就職するが半年で退職し、日本周遊。その後は福島や箱根のホテルで働き再び海外へ(現在32ヶ国)。 20歳の時に50歳からプロポーズされたのを機に自称モテ人生が始まる。 22歳で17歳年上のアラフォー男性と婚約するも、11歳年上の男性に走り婚約解消する。 得意分野は「旅」と「年の差恋愛」。