ゲス女がかつて婚約した時の話-その①-

17歳年上の彼氏(元)とのナレソメ

 

出会いのきっかけ

当時、私はただの旅好きの大学4年生でした。

就活も終わり、卒業に必要な単位も取得していたので暇を持て余していた頃。

 

卒業旅行の資金を貯めることだけを考えてバイトに打ち込んでいたのだけど、もう少しバイトを増やしたい。

そう思っていたある日、労働基準監督署で働いている親戚からLINEが来ました。

「週1からできるから、うちで簡単な事務作業のバイトしない?」と。

 

 

その親戚は、私の母方の祖母の妹の息子、という、説明するとちょっとややこしいのだけど、

まぁとにかく近くに住んでいるので幼い頃から頻繁に会っていたお兄ちゃんでした。

バイトを紹介された数週間後、私は新たなバイト先となる労働基準監督署へ向かいました。

 

初出勤

本来なら採用されるまで書類選考や面接を通過する必要があるらしいのですが、私は親戚の紹介という「コネ」があったために出勤日初日に行って契約書にサインするだけでOK。

 

今まで漫画喫茶やホテルの売店でしか働いたことがなかったので、役所のような場所で働くこと自体初めて。

電話対応していたり、パソコンとにらめっこしている20〜30名くらいの大人を見て、「これが社会人の働く場所か。これがザ・職場なのか」と少し圧倒されました。

 

 

休み時間にはおばちゃん達の輪に入れてもらって、「私の娘くらいの年齢だよー」とチヤホヤされたりと、バイトというよりは親戚の家に遊びに行く感覚でした。

仕事内容はコピーを取ったり書類を整理したり、パソコン業務と退屈なものでしたが、卒業して就職する前に貴重な体験ができたと思います。

(結局、新卒で入った会社は半年で辞めたけど。笑)

 

 

ちょっと浮いてる男性

 

 

その職場では、ほとんどの男性がスーツを着用していたのですが、その中で、1人だけスーツを着ていない中年の男性がいました。

背が高く、スポーティーな短髪で、その職場では相応しくないほど爽やで謎めいている人でした。

学生の私から見ても、少し浮いている印象でした。

 

 

ある日、私はパーテーションで仕切られた部屋にこもって作業をしていました。

作業といっても仕事ではなく、春から入社する会社の課題をしていたのですが。

 

すると突然、パーテーションの隙間から「お昼の時間ですよ」と話しかけてきた人がいました。

例の「浮いているお兄さん」でした。

それだけ言うと、彼はパーテーションの向こう側でご飯を食べ始めました。

「わざわざ教えてくれる必要なかったのに」。

それが2人の始まりでした。

 

 

 

昼休みが終わったあと、私は先輩に新しい仕事を頼まれました。

「若いからパソコン得意でしょ?溜まった書類があるからエクセルにまとめといて」と山積みにされた書類の山を渡されました。

「え、これ全部やるの!?まじか…」

過去2、3年分の労災の相談者の名前、被害内容や病症等をエクセルにまとめるという簡単な作業でしたが、量がえげつない。

しかも、全部手書き。それも、すっごく汚い字でした。

 

 

 

「こんなん無理でしょー」と溜め息ついていると、さっき声をかけてきた例の中年男性が「すごいもの任されちゃいましたね。笑」と隣から話しかけてきました。

 

このお兄さん、笑った顔可愛いじゃん。

「そうなんですよー。しかも字の汚さ尋常じゃなくないですか?」

「あー、これね、こいつ昔から字汚いんだよ。読めないとこあったら俺がこいつになんて書いたのか聞いてきてやるよ」

「まじですか!じゃあ、さっそく…」とお言葉に甘えて、私は何度もその人に助けを求めました。

 

帰りの電車で、親戚のお兄ちゃんに彼のことを聞いてる自分がいました。

彼の名前は「橋本さん(仮)」。

見た目年齢は30歳くらいですが、実際の年齢は親戚のお兄ちゃんとほぼ同じで40手前。

また、橋本さんがバツイチで、前の奥さんはハーフで年が離れていたという情報までお兄ちゃんから得ることができました。

 

服装と髪型の雰囲気のせいで、もっと若い人なのかと思っていましたが、17歳も年の離れていることを知り「そんな年上の人に、私はなんて生意気な態度をとってしまったのだろう」と軽く反省。

まいっか。私、学生だし。

多目に見てくれるだろう、とすぐに開き直りました。

 

 

縮まる距離

次の出勤日の昼休み。

今度は私からアクションを起こしました。

 

橋本さんは誰よりも早く弁当を食べ、昼寝するために他の部屋に篭もります。

理由は、おばちゃん達の雑談に付き合いたくないから。笑

 

私はわざと睡眠を妨げるように「おつかれさまでーす!」と部屋にズカズカと入理ました。

身体をビクッとさせて起きた彼は少し眠そうで(当たり前だが。)「どうしたの?」と少し驚いた様子でした。

「この前たくさん助けてくれたから、はい、お礼のお菓子!」とグミを差し出す私。

当時の私に聞きたい。

なぜグミを選んだのか。

 

「おー、ありがとう!」

「○○さんっておいくつなんですか?」

答えを知っているにも関わらず会話のネタ欲しさに話しかける私。

 

ちなみに言っておくと、気になる相手のことをあらかじめリサーチしておいて話題を持ち込むのが、私の常套手段です。笑

 

相手のことを聞くだけでなく自分のことも話しました。

通っている大学のこと。

バックパッカーで世界を旅することが好きなこと。

卒業旅行で東欧を周遊する予定があること。

 

「ミアちゃんはすごいな、俺と見てる世界が違うんだね」

「そんなことないと思うけど。橋本さんは旅行とかしないんですか?」

「俺、東京すらあまり行かないから。笑」

「えー!ありえない!!!それやばくないですか??笑」

「!! ヤバイってなんだよ〜」

 

 

当時の私は、若さだけを武器にドカドカと人のパーソナルスペースに入り込むのが得意で、そんな非常識なところも、彼は笑顔で許してくれました。

私は、もうこの人のことが好きなんだ。

この時すでに、そう確信していました。

 

その日のうちにLINEを交換し、毎日やりとりしていましたが、その事は親戚のお兄ちゃんには内緒にしていました。

(付き合ってからも報告はしませんでしたが)

 

その日以来、昼休みには2人きりになって話すのが日課になりました。

 

「俺も幸せだな。40になる前にこんな楽しい出会いがあるなんて想像していなかったよ」

そう言ってくれた彼はすごく優しい顔をしていました。

 

 

 

話すようになってから数ヶ月経ち、あっという間に12月。

 

私も忘年会に誘われていて、会場までは橋下さんと、橋下さんの同僚と3人で向かいました。

道中、同僚に聞こえないように「俺みたいなおじさん、すぐ飽きちゃうよ。でも、飲み会のあと、2人で抜け出そうか」と耳打ちされました。

2人だけの秘密が増えて単純に嬉しかったのでしょうか。

まだお酒飲んでいないのに、もう酔った気分になって、結局、飲み会では相変わらず橋本さんの隣に座りました。

お互い好意を抱いていると自信はあった。

 

年齢のこと、離婚歴があること、親戚のお兄ちゃんが近くにいることが、

そんなちょっとした障害が、余計に楽しかった。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

ABOUTこの記事をかいた人

1993年タイ生まれ千葉育ちのブロガー、webデザイナー。 バックパッカーとして法政大学法学部在籍中に25ヶ国訪問。 卒業後は大手ディベロッパー企業に就職するが半年で退職し、日本周遊。その後は福島や箱根のホテルで働き再び海外へ(現在32ヶ国)。 20歳の時に50歳からプロポーズされたのを機に自称モテ人生が始まる。 22歳で17歳年上のアラフォー男性と婚約するも、11歳年上の男性に走り婚約解消する。 得意分野は「旅」と「年の差恋愛」。